バナナ売りならぬラムネ売り[2009-11-18] 2009/11/18 (Wed)

[日刊スポーツのＳＮＳへの投稿記事から転載]

「俺の予想でオッズがハネる！」の単行本が届きました。

読んでいて、思い違いをしていました。

「バナナ売り」でなくて「ラムネ売り」でした。

・・・偉大なる奇人「ラムネ屋」・・・という内容です。

昭和３２、３３年の頃の話のようですが、
中山競馬場の近くの寺の境内でラムネを売っていたじいさんが
競馬の予想屋の方がいつも人が集まっているから
てっきり儲かっているものだと思い込んで
「ラムネ屋」の屋号で予想屋に転身したそうです。

最初は素人なので隣にいる予想屋の予想をうつして売っていましたが
それだとすぐにバレルので、「前日の予想」を売ったそうです。
当然根拠も何もない予想なんですが、
これでもたまに当たります。
しかも当たる時はデタラメなだけに配当がデカい！
まさに一発逆転の大穴予想なので人気をよんで繁盛したそうです。

その「ラムネ屋」の屋台には大きな文字で堂々とこう書いてありました。

「隣（の予想屋）ノ数字ヲトキドキ拝借」

その横にはこんな張り紙がありました。

「モシ本日、的中悪イ場合ワ、明日コノ予想ヲ利用スルトヨイ」

予想を売るときの口上は・・・・

「ほらほらぁ、昨日の予想を使ったら、また取れたよぉ～～～」

・・・・・・・・

この予想方法は現代でも使えると思いませんか？

私がラムネとバナナを思い違いをしていた理由は、
昭和３０年代はバナナが貴重品だったらしいんですが、
そのバナナをひと房、木のつるして
「俺の予想を利用をすれば、帰りにはこれが買えるよ～～」
と呼び込みをしていたシーンが強く私の記憶にあったためでした。